今回の記事は、当事務所でハンコ、封筒、名刺を作成する際に、どこに頼むのがいいのかネットで色々と探して、かなり時間がかかったことから、せっかくなのでおすすめできる会社の情報を共有しようと考えて書いたものです。
ちなみに、ハンコは以前使ったところが激安販売を止めてしまったようなので、別のところを取り上げています。
ハンコ(印章)
正直言って、ハンコの値段はその材質によりピンからキリまでありますが、会社の設立時に 印影 の届出を行うため、最低でも 実印 として使うハンコが1つは必要になります。
ただし、安全のために銀行印と実印は分けておいた方が好ましいですし、請求書や領収証などをそこそこ発行するのであれば、角印(印影が四角いハンコ)も1つあった方がいいかもしれません。
ということで、セットものを探しますと、ケースつき「実印、銀行印、角印」の3本セット3,800円(価格は税込。以下同じ)あたりがお手頃です。不思議なことに、実印が アタリ のある天丸で、銀行印にアタリの無い寸胴を使用しています。
さらにゴム印つきで3,950円というのもありました。ただし、ゴム印はセパレート式(社名、所在地、電話番号などをバラせるタイプ)の方が個人的には便利だと思いますが、「領収証にしかゴム印は使いません」など用途が決まっていればセパレート式である必要はありません。こちらは実印、銀行印ともに寸胴タイプなので、一緒に保管しておくと紛らわしいような気もします。
また、上記の会社とは別の会社になりますが、ケース無しでもよければ、3本セット2,800円というのもありました。えらい安いですが、使用上は特に問題ないと思います。こちらも実印がアタリのある天丸で、銀行印にアタリの無い寸胴となっています。
なお、今回ご紹介した3品は、いずれも角印にキャップがついておりません。おすすめしておいて何ですが、個人的には銀行印と角印はキャップつきの方が好きです(そのまま机の引出しに入れておけるし、持ち出せるので)。
封筒
枚数は1,000枚単位(一部500枚単位)になってしまいますが、とにかく安くという場合は、ジャストコーポレーションさんがいいでしょう。84円切手で郵送できる長3というサイズの封筒をホワイトの用紙・黒1色で印刷する場合の価格は500枚で4,680円、1,000枚だと6,732円になります。ただし、11,000円未満の発注だと送料が別にかかってしまうため、長3と角2(A4が折らずに入るサイズ)を同時に注文するときでないとメリットが出にくいかもしれません。
なお、最安価格で発注するためには、封筒のデザインデータをアドビ社のイラストレーター形式で作成しなければなりません。基本デザインから選ぶ方式ですと価格が概ね2割増し(それでも高くはないですが)になるのと、やっぱり自分の好み通りのデザインというわけにはいきません。
ちなみに、アドビ社のイラストレーターですが、古いCS2というバージョンであれば無料でダウンロードすることができます(方法についての解説はコチラ)。イラストレーターの操作方法を覚えるのも若干(かなり?)めんどうですが、封筒のデザインなどは1度作ればあとは少しの手直しだけで再利用できますから、自分のオリジナルデザイン封筒を最安価格で作りたいという強者さんはチャレンジしてみてもいいかもしれません。
ちなみに当事務所の以前の封筒はイラストレーターを使って自力でデザインデータを作成しました。イラストレーターは使ったことがなかったのですが、シンプルなデザインだったこともあって1日あれば余裕でした。
逆に、封筒ごときにそんな手間暇をかけられるかっ!!という方は、パプリさんがおすすめです。パプリさんはアスクルさんの印刷部門で、以前はアスクルスピードプリントセンターという名前でした。明日来るからアスクル、パッとプリントでパプリということですね。
価格は同じく長3サイズの封筒をケント紙1色で印刷した場合、500枚で5,783円、1,000枚で8,360円です。配送料は330円かかりますが、1,000円以上の発注で無料になるので、封筒を作る場合は無料と考えていいでしょう。
ここだけ読むと、ジャストコーポレーションさんとそれほど値段に差がある印象はありませんが、中身が透けないように「裏地紋つき」で角2封筒を1色印刷で500枚作成した場合、ジャストさんは8,035円(送料別)、パプリさん18,824円(送料無料)と倍以上の差が出ます。
なお、この2つの封筒は、実際に当事務所で作成してみましたが、両社の封筒に品質的な差は無いように感じられます。
もっとも、パプリさんの便利なところは、名刺にしろ封筒にしろネット上でかなり自由度の高いデザインを簡単に作成することができる点です。つまり、入稿データを別のソフトを使って作成する必要がありません。
少し高くてもいいから自分の好みのデザインがいいという方は、パプリさんの方が合っていると思います。また、パプリさんは基本的に50枚の小ロットから発注することができるのもメリットのひとつでしょう。
名刺
名刺もどこまでこだわるかで値段にはかなり差が出ますが、なるべくお安くというのであればビスタプリントさんがいいと思います。なんと100枚1,078円+送料660円という衝撃価格で名刺を作成できます。基本デザインも5,000以上あるため、おそらく好みに近いものが見つかると思いますが、追加料金なしでカスタマイズすることもできます。なお、送料は2,500円以上の注文で無料になります。
ちなみにビスタプリントさんは、名刺だけでなく、チラシ、パンフレット、ポスターのような印刷物はもちろん、紙袋、メモ帳、ポイントカードなど、けっこう色々なものを手がけていますので、1度はホームページを見てみることをおすすめします。
【これはビスタプリントさんで作成した名刺とレターヘッドです】
こだわった名刺を作りたい方はミスター名刺さんはいかがでしょう。こちらの最低価格は100枚2,580円(送料込)ですが、紙の種類から特殊加工までインパクトのある名刺を作ることができると思います。ただし、こちらもデザインデータはイラストレーター形式で入稿するのが基本で、エクセルやワードで作成したデータを入稿する場合は、3,000円以上の追加費用が発生しますので注意が必要です。
なお、ミスター名刺さんでは、ホームページから無料で紙見本を注文することができますから、用紙の現物を自分の目で確認できる安心感があります。同時に何枚も名刺交換する場合は紙の滑り具合なんかも結構重要です。当事務所でも以前フィラレーという紙で名刺を作りましたが、名刺入れから1枚取り出そうとすると必ず引っかかって2枚出てくるのでちょっと不便だなぁと感じたことがあります。
こだわり名刺を作りたいという方は1度ミスター名刺さんのサイトを見てみてください。
さて、今回はハンコ、封筒、名刺の事務用品3点を取り上げてみました。
また、おすすめしたいモノやサービスがあれば適宜記事にしていこうと思います。
※この記事の価格は2021年2月1日現在のものです。